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オートキャド(autocad)と手書きの図面

オートキャド(AutoCAD)は、土木や建築で標準的に使われている図面作成ソフトです。オートキャドはCAD標準機種と呼ばれているほど、キャドの代表的なソフトです。

そもそもキャド(CAD)とは、Computer Assisted Design 又は、Computer Aided Design を省略したものです。つまり、CADとはコンピュータを使って設計を支援ソフトと言えるのではないでしょうか。昔は手書きで書いていた図面を、コンピュータが作成を支援するのです。

今では、パソコンでストレス無く動くCADですが、20年程前は、パソコンの能力が低いため、パソコンで図面を書くのはとても大変なことでした。IBMマルチ5550シリーズで簡単な図面が描けたときには、とても感動したものでした。簡単な図面とは、トンネルの断面図です。ただ、楕円を組み合わせて書いた図に寸法線を入れた図面でしたが、プリントアウトしたときの感動を今も忘れません。

単なるポンチ絵なら、マッキントッシュのエクセルやワードで描いていました。微妙に印刷時の縮尺を調整して、それなりの寸法の図を印字してごまかしていました。

当時は、手書きの図面が主流でした。図面専用のシャープペンシルで図を描くのですが、上手い人が描くと、鉄筋の配筋図が浮き出てくる感じで、立体的に浮かび上がるように見えたものでした。

人の手で図面を作成していた当時は、図面の表に図を描くと、寸法線を裏側から描き、そして数値を表側に書き込んでいました。生きた線を描くには、結構力をいれてシャープペンシルを動かしたものです。なので、書き間違いをして図を消した後には、シャープペンシルの線がくっきると残っていたものでした。あまり書き直してばかりいると、用紙がぼろぼろになってしまうほどでした。

そんな時代に登場した本格的なCADは、伊藤忠商事などが海外から輸入した最新の機械とソフトでした。確か、教育訓練も含めて、数億円の値段だったと記憶しています。A0の図面を鉛筆の芯のようなもので描く姿は、驚きそのものでした。

ただ、人が描いた図面と違い、線の調子が単調で、図面としてはあまりできが良いものではありませんでした。青焼きすると平面的な図面になったことを思い出します。

役所に図面を持参すると、手書きの図面の方がきれいだと言われたものです。

今も手書きの図面の魅力は変わりません。手書き全盛期のころに図面を見ていた私には、CAD(キャド)で描いた図面は、どうも味が無い図面に見えます。大事な部分が浮かび上がってこないのです。